年: 1956年

東大に何人入ったか a盛岡・岩手郡・紫波郡

東大に何人入ったか

「週刊読売」昭和31年4月8日号によれば、岩手県内からの東大合格者は以下の通り。 盛岡一高 3名 一関一高 3名 花巻北高 2名 釜石高 1名 ちなみに全国でのランキングは以下の通り。 日比谷高 96名 小石川高 73名 西高 63名 戸山高 58名 両国高 54名 麻布高 44名 新宿高 42名 …
宮古の閉伊川河口は干潮時は船が横倒し(昭和31年3月22日) d宮古・下閉伊郡

宮古の閉伊川河口は干潮時は船が横倒し(昭和31年3月22日)

昭和31年3月22日の河北新報岩手版より。 宮古市築地通りの閉伊川河口の漁船係留場は、閉伊川から流入する土砂のために、年々水深が浅くなり、干潮時になれば係留中の漁船が度々横倒しになると言う危険な状態となっていた。 この辺は、常に出漁前後の漁船数十隻が係留されている場所だった。 この付近は、昭和23年…
合併したばかりの江刺町で早くも分離騒ぎ(昭和31年3月20日) h水沢・江刺・胆沢郡

合併したばかりの江刺町で早くも分離騒ぎ(昭和31年3月20日)

昭和31年3月20日の河北新報岩手版より。 昭和30年2月に、江刺郡岩谷堂町外が大同合併して江刺町が発足したものの、早くも不協和音が発生し、東部の米里・玉里・伊手・藤里の4ヵ村が江刺町からの分離を希望し始めた。 これは、新町建設の際に生まれた赤字を、この4ヶ村の村有林を処分することで埋め合わせされた…
金ヶ崎中学校の女教師「薪を盗んで隠すようなクソガキのいるクラスにはマイナス10度でもストーブを使わせません!(キリッ」 h水沢・江刺・胆沢郡

金ヶ崎中学校の女教師「薪を盗んで隠すようなクソガキのいるクラスにはマイナス10度でもストーブを使わせません!(キリッ」

昭和31年3月17日の河北新報より。 胆沢郡金ヶ崎町の金ヶ崎中学校のあるクラスでは、2月6日に他のクラスからストーブ用の薪を盗んで天井裏に隠した事件が発生したのだという。 これに対し30歳の女教師は怒った。 「こんな悪い子たちにはどんなに寒くてもストーブは使わせません!寒いまま授業受けて!」 ところ…
花巻でもテレビが見れる! a盛岡・岩手郡・紫波郡

花巻でもテレビが見れる!

昭和31年3月17日の河北新報より。 3月22日からNHK仙台放送局のテレビ放送が始まるのに際し、受像範囲外とされていた花巻市内でもテストをしたところ、はっきり見えたという。 では盛岡市内ではどうかというと、各ラジオ店で新型の受像機を置いたもののほとんどで見ることができず、県公会堂の塔のてっぺんにア…
牡蠣むきで教科書代を稼ぐ漁村(昭和31年3月17日) d宮古・下閉伊郡

牡蠣むきで教科書代を稼ぐ漁村(昭和31年3月17日)

昭和31年3月17日の河北新報岩手版より。 宮古港から巡航船で30分のところにある宮越白浜部落は、75世帯、人口750名の小さな漁村である。 ここにある白浜小学校には、78名の児童が通っているが、漁業の不振から部落自体の経済自体がひどくなり、600円から1000円の教科書代すら捻出できない状況であっ…
各地で初午行事(昭和31年3月16日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

各地で初午行事(昭和31年3月16日)

昭和31年3月17日河北新報岩手版より。 3月16日は、旧暦で初午にあたり、各地では火防祭などが行われた。 「初午」と言うのは、稲荷信仰に基づくものと言われ、豊作祈願をすることが多いと言う。 また、「初午が早い年は火事が多い」と言う俗信があるようで、消防団の出初め式や、火防祭を行うところもあると言う…
教室が寒すぎてクラスの半数が風邪に h水沢・江刺・胆沢郡

教室が寒すぎてクラスの半数が風邪に

昭和31年2月10日の岩手日報では、あまりの老朽校舎に教室を公民館に移転したものの、隙間風が寒すぎてクラスの半分が風邪をひく事態になったことを報じている。 このニュースは、現在は奥州市となっている胆沢郡前沢町の生母小学校母体分校。 築50年以上になるというので、1900年頃つまり明治30年代に建築さ…
岩大附属小学校は狭き門 a盛岡・岩手郡・紫波郡

岩大附属小学校は狭き門

昭和31年度の岩手大学附属小学校の入学試験は、降りしきる雪の中を2月10日に行われた。 定員80名に対し、男子90名、女子75名で約2倍の競争率。 科目は知能検査、運動機能、音感など10科目であったという。 当の子供以上に、付き添っている親の方が心配であったようだ。 結果は、12日に通知されるとのこ…
軽米町で国鉄バスをいたずらで運転したら農家に突っ込む(昭和31年2月10日) b二戸・二戸郡

軽米町で国鉄バスをいたずらで運転したら農家に突っ込む(昭和31年2月10日)

昭和31年2月11日の河北新報岩手版より。 2月10日の午前8時40分ごろ、軽米町晴山の県道で、北福岡への折り返し待ちの国鉄バスを、福岡町内の靴屋の28歳の男がいたずらで運転したら、誤って農家に突っ込みバスの前面と農家の縁側を壊した。 被害額は24,000円と言うことであった。  …
公立高校の授業料値上げ反対運動 a盛岡・岩手郡・紫波郡

公立高校の授業料値上げ反対運動

昭和31年2月10日の岩手日報では、公立高校の授業料値上げ反対の運動を、盛岡一高の生徒会が提唱して各校で行っていることを報じている。 いわく、年間6,000円から7,200円に値上げすることに対して「向学心を阻む」などの理由で反対し、各高校で署名を行い、これを県教組を通じ県教委に上げるということであ…
水沢ではこの冬最低の零下15.6度! a盛岡・岩手郡・紫波郡

水沢ではこの冬最低の零下15.6度!

前沢の生母小学校母体分校で寒さに震える児童の半数が風邪をひいたという記事の隣にあったニュース。 昭和31年2月9日の朝、県内各地では猛烈な寒気に見舞われた。 盛岡では-12.2℃でで例年より5.6℃も低い。 水道が凍って水が出ないという主婦からの助けを求める電話が100件以上あったという。 盛岡測候…
大船渡で「軽貫炭」撲滅のために抜き打ち検査(昭和31年2月9日) k大船渡・陸前高田・気仙郡

大船渡で「軽貫炭」撲滅のために抜き打ち検査(昭和31年2月9日)

昭和31年2月9日の河北新報岩手版より。 この当時、俵の中身をわざと軽く細工して出荷する「軽貫炭」と言うのが問題になっていたようである。 つまり「かさ増し」と言うことであろう。 また、貫目スレスレのものを出荷する業者もあったのだと言う。 このことは、大消費地である京浜地区で不評を買っており、岩手の木…
宮沢賢治が設計した花壇の設計図(昭和31年2月8日) f花巻・稗貫郡

宮沢賢治が設計した花壇の設計図(昭和31年2月8日)

昭和31年2月8日の河北新報では、「宮沢賢治が設計した花壇の設計図が発見された」というニュースが報じられている。 そもそも、宮沢賢治は詩や小説を専業にしていたわけではなく、盛岡高等農業学校(現:岩手大学農学部)を卒業してからは花巻農学校(現:花巻農業高校)の教員や、東北砕石工場の技師を務めたりもして…
盛岡文化服装学園と久保学園高校が合同で針供養(昭和31年2月8日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡文化服装学園と久保学園高校が合同で針供養(昭和31年2月8日)

昭和31年2月9日の河北新報岩手版より。 盛岡文化服装学院と久保学園高校は合同で「針供養」を行った。 会場となった盛岡文化服装学園の講堂では、祭壇が設けられ、和尚さんの読経で供養の儀式が行われた。 これが終わってから、音楽会を開催し楽しい1日を過ごしたと言う。 文化服装学園か久保高かわからないが、生…
釜石線でヤミ米55俵を押収(昭和31年2月7日) e釜石・遠野・上閉伊郡

釜石線でヤミ米55俵を押収(昭和31年2月7日)

釜石警察署は、陸中大橋駅で7:10に到着した下り321列車と、9:05に到着した311列車を急襲し、うるち米2,960kg、もち米400kgの系55俵分を押収し、2名を検挙。 当時の食糧管理法では、戦後を引きずって米価はまだ国が統制している頃で、それ以外の流通は認められなかった。 これが、この年以降…
盛岡の商家女中による殺人放火事件(昭和31年2月7日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡の商家女中による殺人放火事件(昭和31年2月7日)

昭和31年2月の7日に日が変わった2時頃のこと。 擬宝珠で有名な下ノ橋のすぐ近くの鷹匠小路にある広壮な商家が火事になっている! あまりに火の回りが早く、とても消すことはできなかった。 それでも隣の自転車店に類焼しただけで、大火には至らなかった。 その商家からは、女将と高校生の次男が遺体で発見された。…
釜石駅前に観光案内所が完成(昭和31年2月6日) e釜石・遠野・上閉伊郡

釜石駅前に観光案内所が完成(昭和31年2月6日)

昭和31年2月9日の河北新報岩手版より。 釜石観光協会では、釜石駅前に観光案内所を公費20万円で建築し、6日から店開きした。 事務所は広さ3坪で、釜石市の名産品を陳列して販売したり、観光地や旅館や事業所等の案内のために、専任の案内ガールが2名常駐しているのだと言う。  …
水沢で雪の芸術祭(昭和31年2月5日) h水沢・江刺・胆沢郡

水沢で雪の芸術祭(昭和31年2月5日)

昭和31年2月7日の河北新報岩手版より。 水沢で恒例の雪の芸術祭は、荒天のために延期になっていたが、2月5日に開催されたという。 雪像のコンクールだったようで、この年1位になったのは南町子供会の「千秋楽」であったという。 2位は不断町の「機関車」、3位は大畑小路の「後藤寿庵像」、新小路の「金太郎のす…
和賀地方では近年にない豪雪でバスが走れず馬ソリ出動(昭和31年2月5日) g北上・和賀郡

和賀地方では近年にない豪雪でバスが走れず馬ソリ出動(昭和31年2月5日)

昭和31年2月7日の河北新報岩手版より。 それでなくとも湯田村や沢内村といった和賀郡西部は岩手県内で最も積雪のある地方であった。 ところがこの冬は、それに輪をかけた豪雪となり、湯田村川尻では5日現在で230cmと数十年ぶりの記録的な豪雪であったという。 これでは車は走れず、郵便配達人や警察官はスキー…