再建案も軌道に乗らぬ松尾鉱山(昭和37年11月6日)

昭和37年11月6日の河北新報岩手版より。

「東洋一の硫黄鉱山」と言われていた松尾鉱山は、この時代になると、石油精製時の回収硫黄によって、わざわざ鉱山で掘る必要がない状態となっていた。

それで、10月中旬には希望退職を募り、従業員3500人の中1075人が退職を申し出たと言う。それで生産量も下降し、1割程度の減産となっていたと言う。

しかし、労働組合とは2年間の賃上げ・ボーナスもストップと言う再建案の交渉が残っており、再建が軌道に乗るにはかなり時間がかかりそうだと言う見通しであった。

また、退職者のうち828人が再就職を希望しているが、これまでに決まったのは約100人程度であったと言う。

盛岡職業安定所も、近く移動相談所を開くと言うが、あまり楽観できない状態であったと言う。

 

 

 

 


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