盛岡少年院に「イレズミを除去する器械」

昭和38年5月28日の岩手日報より。

盛岡少年院に、入れ墨をとる器械が入ったのだという。
正式には「自動調節付き電気メス」というのだそうで、真空管から電気メスに6.83メガサイクルの高周波を発信させ、メスと人体表面との接触部分に破壊作用を起こさせる仕組みなのだという。

東北地方の少年院ではここにしかないというのも自慢であった。

少年院では、更生しても入れ墨があるせいで就職できないという話を聞くなどで、収容されている少年たちはこの器械による除去の希望が殺到したのだという。

 

ところで、このような電気メスで高周波・・・というのは、タトゥー除去の方法としては一般的なのだろうか。

いわく、

医療用レーザーを用いた除去法や、皮膚を切り取ってしまう除去法に比べて、この「電気分解法」という除去法はそれほど一般的ではありません。
この電気分解法とは、“高周波メス”と呼ばれる特殊な電気メスを使って行われる除去法で、もともと脂漏性角化症や老人性色素斑に用いられている施術法です。
高周波メスから発せられる高周波から熱を発生させ、皮膚を少しずつ削っていくのが、この電気分解法のメカニズムです。
タトゥー除去の場合、電気分解法のみで行われる場合は少なく、医療用レーザーと併用して行われる場合がほとんどです。

・・・だそうで、あくまで補助的なやり方であるもよう。

 

また、周波数の単位としての「サイクル」は、昭和47年7月1日に「ヘルツ」となっている。

 


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