一戸や軽米でスリップ事故続出(S42.12.6デーリー東北)

昭和42年12月6日の『デーリー東北』紙によれば、同年12月5日の早朝、青森県境に近い岩手県北部で凍結した国道4号線を中心に、スリップ事故が相次いだ。

特に深刻だったのは、一戸町小繋から中山にかけての約4キロの区間。午前4時から9時半のあいだに、なんと6件もの事故が連続して発生し、現場は騒然となった。記事によれば、そのうちの1件では乗用車がスリップして対向車と衝突し、運転していた男性が死亡するという痛ましい結果となった。

この事故によって通行車両は混乱し、付近の住民も巻き込む形で一時的に交通が麻痺したという。

さらに、隣接する軽米町でも同様に路面が凍結しており、スリップ事故によって3人が負傷。いずれも命に別状はなかったものの、冬の到来とともに一気に危険性が増す東北の道路事情を浮き彫りにする出来事となった。

気温の低下による路面のブラックアイス化は見た目に分かりにくく、運転者の注意を促す看板や報道の重要性が改めて問われる。特に早朝や夜間の移動は、冬用タイヤの装着と慎重な運転が必須である。

この日の青森県内でも、2人が死亡し19人が負傷するなど、各地で交通事故が相次いでおり、年末にかけてますます気が抜けない状況が続く。

 

 


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