東北本線の列車爆破未遂事件(S45.5.18)

昭和45年5月18日、東北本線陸奥市川〜下田間を走行中の普通列車で、ビニール袋に入れられたダイナマイトが爆発する事件が発生した。爆発は小規模で、乗客に負傷者は出なかったが、大規模な被害が出る可能性もあった。

爆発物はコンクリート製のマス型容器にダイナマイトを詰め、電池を用いた起爆装置が仕掛けられていた。しかし、ダイナマイトが液状化していたことや、圧力不足のため大爆発には至らなかった。

青森県警は特別捜査本部を設置し、岩手・宮城県警と協力して捜査を開始。犯人は北福岡〜盛岡間で乗車した可能性が高く、事件前には盛岡鉄道管理局長に予告電話をかけていたことが判明した。捜査では、工事関係者や電気・爆薬の知識を持つ者、国鉄に恨みを持つ者などを対象に行われ、9800人以上を調査。しかし、決定的な証拠が得られず、事件は未解決のままとなった。

 


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