花巻電鉄全線廃止

花巻駅と花巻温泉郷を結ぶ花巻電鉄が赤字体質だったのは、昭和30年代からのことだったようである。
それは、自家用車保有率の向上つまりモータリゼーションによるものだった。

昭和44年にはあの馬面電車でゆうめいな花巻~西鉛温泉の軌道線が廃止となり、花巻~花巻温泉間の鉄道線だけが残っていたが、「走れば走るほど赤字の膨らむ状態」であったのだという。

それで、昭和46年2月には岩手中央バスに吸収合併されることとなった。
確かに、最末期の花巻電鉄は時刻表に「岩手中央バス鉄道線」と書かれている。

昭和46年5月には廃止の方針が打ち出されたが、地区労が中心になって「温泉電車を残せ市民会議」が結成されて廃止反対運動が展開されたようであるが、結局は乗らなければ残らないのだ。

結局は昭和47年2月16日を一期として、電車は全線廃止となることになったのであった。

 


showa
  • showa

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です