山田線が陸中山田まで開通(S10.11.17岩手日報)

【歴史秘話】昭和10年11月17日、三陸に激震!山田線「宮古〜陸中山田」開通のあの日


今回ご紹介するのは、今から約90年前の昭和10年(1935年)11月17日付の「岩手日報」です。
黄ばんだ紙面から飛び出してくるのは、三陸沿岸の歴史を塗り替えた山田線(宮古〜陸中山田間)開通の熱狂的なニュースです。

■ メイン見出し:『山田全線に轟く けふ開通の喜び』

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紙面中央に躍る力強い見出し。大正9年の着工から15年、幾多の難工事を乗り越えて、ついに宮古と陸中山田が鉄路で結ばれました

「萬歳の合唱」「歓喜の叫び」……記事には、沿線の住民たちがどれほどこの日を待ちわびていたかが、当時の独特な文体で克明に描かれています。

祝賀の幕開けと一番列車の興奮

  • 日の丸の波: 沿線の各家庭には祝意を表す国旗が掲げられ、町中が万国旗で彩られました。
  • 早朝の熱気: 宮古駅・陸中山田駅ともに、一番列車を一目見ようと夜明け前から群衆が詰めかけました。
  • 新駅の誕生: 豊間根、織笠といった駅が新たに産声を上げ、地域に新しい「血潮」が流れ込んだ瞬間です。

■ 鉄道だけじゃない!当時の世相を映す紙面

面白いのは、鉄道開通という歴史的大ニュースのすぐ隣に、当時の日常が同居している点です。

注目記事 内容
異動発表 新開業駅に伴う駅長や職員の布陣が詳細に掲載されています。
盤上火を吐く 県下囲碁争覇大会の結果。鉄道開通に負けない「熱戦」ぶりが伝わります。

編集後記

昭和10年のこの日、三陸の人々が見た「希望」は、形を変えて現在の三陸鉄道リアス線へと引き継がれています。
この古い新聞記事は、私たちが当たり前に利用しているインフラが、先人たちの血にじむような努力と歓喜の上に成り立っていることを思い出させてくれます。

資料出典:昭和10年11月17日 岩手日報(所蔵写真より)

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