釜石大映で「華岡青洲の妻」公開(S42.11.22岩手東海新聞)
1967年11月22日
2025年7月28日
昭和42年11月20日の岩手東海新聞に掲載された映画広告によると、釜石の「釜石大映」劇場では、文部省選定・芸術祭参加作品『華岡青洲の妻』が上映されていた。
本作は、1967年(昭和42年)10月20日に大映から公開された映画で、原作は有吉佐和子、脚本は新藤兼人、監督は増村保造という錚々たる布陣。主演には市川雷蔵、若尾文子、高峰秀子らが名を連ねており、女の情念と執念を軸にした重厚な人間ドラマとして話題を呼んだ。
キャッチコピーには「いたわり合い、かばい合う美しき嫁と姑!だがその裏のすさまじい女の嫉妬と執念!」とあり、永遠の女性テーマに迫る作品として大きく打ち出されている。
上映当時、釜石大映の電話番号は「一五七五(1575)」と記されており、地域の映画文化を今に伝える貴重な資料でもある。