女子師範学校の卒業生が岩手日報社を見学(S2.3.16岩手日報)

昭和2年3月16日の岩手日報より。

当時、盛岡市内丸にあった岩手女子師範学校の卒業生たちが、岩手日報社を見学したときの一枚である。引率は堀江・新藤の両教諭、訪問は午後3時に実施された。

この日、見学に訪れたのは卒業生70余名。一行は整然と社内に入り、新聞制作の現場を興味深く見学した。写真には、袴姿の卒業生たちが机を囲み、編集作業の説明に熱心に耳を傾ける様子が写し出されている。

女子の高等教育がまだ限られていたこの時代、師範学校卒業生による新聞社見学は、職業人として社会に羽ばたく節目として、大きな意味を持っていた。新聞という言論機関に対するまなざしには、当時の知的好奇心と未来への希望が垣間見える。


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