岩手師範対日詰の野球試合(S3.9.1岩手日報)

昭和3年9月1日付の岩手日報には、岩手師範学校と日詰チームとの野球試合の結果が掲載されている。

試合は8月29日の午後4時から、紫波郡日詰町(現在の紫波町)にあった日詰小学校の校庭にて行われた。岩手師範が先攻、地元・日詰チームが後攻というかたちで始まり、結果は5対3で岩手師範が勝利した。

日詰側は町民による草野球チームと見られるが、試合は接戦であり、観戦者にとっても手に汗握る展開だったのではないかと思われる。

なお、出場選手の中に「金田一」という姓が両チームに見られる。岩手ではごく一般的な姓ではあるが、同じ試合に複数登場するのは偶然ながら少し面白い。

昭和初期、学校や地域単位で盛んに行われていた草野球の熱気と、師範学校の体育教育の一端を物語る記録である。

 

 


showa
  • showa

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です