岩手県警察部の巡査採用試験の問題(昭和8年3月1日)
1933年3月1日
2022年1月3日
岩手県の巡査採用試験は昭和8年3月1日午前9時から岩手県公会堂で行われた。
出願者250名に対し受験者は128名で、採用は15~16名の予定であるという。
そして、以下のような問題が出題されたという。
- 地理
- イ、租借地
- ロ、委任統治地の説明
- ハ、奥羽地方にある県名を列挙しその県内の智明を列挙せよ
- 綴方
- 一、武士道
- 二、六原青年道場に入所せる友を祝する文
- 歴史
- 次の神社の祭神を問う
- 伊勢神宮
- 熱田神宮
- 出雲大社
- 靖国神社
- 次の神社の祭神を問う
- 次の各項につき説明せよ
- 一、親思ふ心にまさる親心 けふのおとづれ何ときくらん
- 二、元寇襲来の際の彼我の戦法の相違点
その他、算術は尋常小学校3年程度、読み方は尋常小学校6年程度であったが以外にも中等学校卒業の者に珍回答が続出したのだという。
この後、口述・体格試験を22~23日に行う予定であるとのことであった。