決戦時の食糧事情に鑑み、野生のトコロ芋でパンを作りましょう(昭和19年8月2日)

昭和19年8月3日の岩手日報より。

8月2日、盛岡市で婦人常会が開かれたが、その席上で、営団理事長が「現下の食糧事情について」と講演を行ったという。

記事では「営団」とだけ書いているものの、平成16年(2004年)まで存続した「営団地下鉄」ではないようで、おそらくは食糧管理法(昭和17年2月21日法律第40号)に基づいて設立された食糧営団ではないかと推測される。

ともあれ、この席上では野生のトコロ芋を使用した「トコロパン」を持参して試食会となったという。

トコロパンのレシピは「粉50%、トコロ30%、フキ20%」であったという。

記事の書きぶりをそのまま借りれば「このトコロパンは見かけによらに美味で滋養タップリなものだと一同試食して好評を博した」という。

 


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