放火で逮捕された29歳の男「好きな女性(51歳)が冷たくて…」(昭和28年8月28日)

昭和28年8月18日・28日の胆江日日新聞より。

東磐井郡生母村で16日に大火があった。

被害としては以下の通りとなる。

  • 全焼 9戸
  • 半焼 2戸
  • 非住家全焼 33棟
  • 罹災者 78名
  • 損害額 24,166,800円

これを捜査していた国警前沢地区警察署では、25日に東磐井郡田河津村の29歳の男を逮捕した。

どういうことかというと、この29歳の男、火元となった32歳の男の家の母親(51歳)と懇ろであったところ、最近「冷たくなった」というのである。

その51歳女性の家で酒を飲んでいたら「帰れ」と言われてしまった。

あんなに優しかったのに・・・?
許せない・・・!

それで小屋に放火した、というのである。

 

というか、自分より年上の子供までいる51歳の女性を好きになる、という発想がちょっと理解しかねるが、よほどフェロモンの強い女性だったのだろうか。

また、この事件を前沢地区署が捜査していることからもわかるように、生母地区は現在奥州市前沢町(胆沢郡;水沢のほう)なのだが、「昭和の大合併」以前は東磐井郡(千厩とか大船渡線のほう)だったらしい。


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