東山町の長坂中学校では修学旅行の旅費を稼ぐためにかくし芸大会(昭和34年2月23日)

昭和34年2月23日の河北新報岩手版より。

東山町の長坂中学校では、毎年5月に東京・日光方面に湯修学旅行に行くのが常であった。

しかし、旅費は1人当たり4千円、服やカバンを揃えると6~7千円は必要であり、この負担に耐えられない1割ぐらいの生徒は、修学旅行に参加できなかった。

そんなまず牛居生徒達でも、せめて県都盛岡は見せようと、盛岡に修学旅行をさせていた。

しかし、盛岡にすら行けない極貧の生徒もいたのである。

PTAから予算補助しようにも、あまりにも予算が少なすぎた。
劇団でも呼んで収益でも上げようと思ったが、むしろそちらの方が経費が掛かるという状態。

そこで思いついたのが「自分たちでかくし芸大会をする」。

しかし多くの反響を呼んだようで、地元の陸中松川の岩手セメントの工場でも入場券300枚を引き受け、社員はかくし芸大会に備え仕事を繰り上げるほどの協力ぶりであったという。

これで4万円の収益で、みんな1人残らず修学旅行ができると大喜びだったようである。

 

 

 


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