一関市は皇太子殿下のご成婚に何の祝賀行事もしないとは(昭和34年4月11日)

昭和34年4月11日の岩手報知より。

前日、皇太子殿下のご成婚があり、全国挙げての祝賀ムードだった。

しかし、一関市は特段の祝賀行事は行わなかったようである。

岩手報知新聞はこのことに対し、以下のように憤りを隠さない筆鋒で批判する。

ところで一関市の場合は慶祝的な行事は華道展位なものでその他は商魂たくましい華祝セールに終始している始末で全市民あげての奉祝行事は何一つなく、市民は市当局や商工会議所の不誠意さに避難の矢を放っている。
今日の佳き日県内でも各都市の大半は奉祝行事として旗行列提灯行列、仮装行列、花自動車パレードなどを計画して慶祝模様を描いているが、一関市には旗行列があるでもなく、僅かに地主町通りが紅白のマンマクを張って奉祝気分を出している。

 

この当時の一関市長は菅原佐平。
一関出身の海軍軍医で、戦後は公職追放にもなるほどに大日本帝国には入れあげており、決して左翼系の市長ということでないはずなのだが、他の町村同様にでも祝賀行事を出すという考えはなかったのだろうか。

また、岩手報知も読売系とどこまで関係があるかは定かではないが、随分と保守的な新聞であったことよ・・・

 

 


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