盛岡~福島のディーゼル準急「やまびこ」は人気上々(昭和34年12月18日)

昭和34年12月18日の岩手日報より。

それまでの列車といえば、上野行きの特急「はつかり」も含め、すべてが蒸気機関車の引っ張る列車だった。

そこへ、煙の出ない(SLほどは)ディーゼル準急「やまびこ」が盛岡~仙台~福島に颯爽とデビューしたのはこの年の2月1日。

乗車率は130%~150%で人気が高く、始発の盛岡駅で座席が満員になるほどであったという。

それで「こんなに立ち通しだったら、いっそ遅い蒸気機関車の鈍行列車のほうがマシだ」という声まであったという。

 

この人気列車「やまびこ」の運転開始に際し、国鉄本社ではうまくいくだろうかと危ぶんでいたのだという。

しかし、走り始めてみると予想外の好調で、7月には以下の列車が増発された。

ただ、良いことばかりではなく、蒸気機関車の列車であれば機関車のスチームで客室内にも暖房がかかっているところ、ディーゼルカーだと始発駅では寒いというのである。

それで、運転士などは足の感覚がなくなるほど冷え込み不評であったという。

また、好評なら増発してはどうかという意見に対しては「車両の絶対数が足りない」と難色を示していた。

 


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