女子師範学校の音楽会(S5.3.3岩手日報)

昭和5年3月2日午後1時半より、盛岡市内丸の岩手女子師範学校にて音楽会が開催された。この催しには、女子師範の生徒たち約千名のほか、市内の尋常小学校から招かれた児童数百名も来場し、にぎやかな雰囲気の中で音楽に親しんだ。

写真には、舞台上で指揮をとる女性教師と、伴奏を担うピアノ奏者の姿、そして足をくずして座りながら譜面に見入る児童たちの様子が映し出されている。演目は合唱・独唱・独奏と多彩で、児童たちにとっては教室では味わえない本格的な音楽体験となったようだ。

当時の女子師範学校は、将来の女教師を育成する重要な教育機関であり、とりわけ唱歌やピアノ指導といった音楽教育は必須のカリキュラムとされていた。この音楽会は、そうした日頃の研鑽の成果を披露する場でもあり、同時に地域との交流の機会でもあった。

会場は終始なごやかにして、児童たちの好奇心と熱意に満ちた午後となった。

 


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