訃報:みのもんたさん

こんにちは、みなさん。今日はとても悲しいニュースが飛び込んできました。日本のテレビ界を長年牽引してきたフリーアナウンサーでありタレントのみのもんたさんが亡くなったという報道です。享年80歳。晩年はパーキンソン病と闘いながらも、その明るさと前向きな姿勢を失わなかった彼の人生を、ブログ風に振り返ってみようと思います。みのもんたさんの来歴や活躍、そしてパーキンソン病がもたらした辛さについて、私なりに感じたことを綴ります。

みのもんたの輝かしい来歴と活躍

みのもんたさん、本名・御法川法男(みのりかわ のりお)は、1944年8月22日生まれ。東京都世田谷区出身で、若い頃からその独特の声と軽快なトークで注目を集めました。彼のキャリアはラジオDJからスタート。文化放送で『オール・ジャパン・ポップ20』などの番組を担当し、リスナーを惹きつける「♪みのみのー、もんた、みのもんた」という節回しは今でも語り草です。その後、フジテレビにアナウンサーとして入社し、『オールスター水泳大会』の司会などで人気を博しました。

フリーに転身してからは、まさに「日本で一番忙しい司会者」と呼ばれるほどの活躍を見せます。特にTBSの朝の情報番組『朝ズバッ!』では約9年間MCを務め、視聴率を牽引。2006年には「一週間で最も長時間、テレビの生番組に出演する司会者」としてギネス世界記録に認定されるなど、そのタフさは伝説的でした。さらに『秘密のケンミンSHOW』や『午後は○○おもいッきりテレビ』など、在京民放5局全てでレギュラー番組を持つほどの人気ぶり。番組で紹介した商品が即日完売するほどの影響力を持ち、健康ブームの火付け役としても知られました。

実業家としても成功を収め、父親から継いだ水道メーター製造・販売会社「ニッコク」の社長、そして後に会長を務めました。プライベートでは「銀座の帝王」と呼ばれ、豪遊を楽しむ姿も彼らしいエピソードとして親しまれていました。そんなみのもんたさんは、まさに日本のテレビ史に名を刻む存在だったと言えるでしょう。

パーキンソン病とその辛さ

しかし、そんな輝かしいキャリアに影を落としたのが、2019年に診断されたパーキンソン病でした。この病気は、脳の神経細胞が減少し、ドーパミンという神経伝達物質が不足することで、手足の震えや動作の緩慢、筋肉のこわばりなどが起こる難病です。根本的な治療法はなく、進行性の症状に悩まされることが多いとされています。

みのもんたさんが異変に気づいたのは、2019年秋。知人の葬儀で焼香の列に並んだ際、上半身が勝手に前に傾き、立っていられなくなる感覚に襲われたそうです。検査の結果、パーキンソン病と判明。最初は「まさか自分が」と大ショックを受けたものの、主治医から「今は良い薬もある」と励まされ、「前向きに行くしかない」と受け止めたと語っています。

その症状は日常生活に大きな影響を及ぼしました。例えば、ワイシャツのボタンを留めるのが難しくなり、靴下を履くにも椅子が必要に。ベッドから起き上がるのに5分かかっていたのが10分、20分と時間が延びていく。番組中に「眠ったような表情に見える」とスタッフに指摘されたこともあり、司会者としての衰えを感じざるを得ませんでした。2020年には『秘密のケンミンSHOW』を降板し、2021年にはレギュラー番組がゼロに。テレビの第一線から退く決断は、彼にとってどれほど辛かったことでしょう。

さらに今年1月には、高級焼肉店で肉を喉に詰まらせ救急搬送される事件も。パーキンソン病の進行で嚥下障害が現れていた可能性が指摘され、命に別状はなかったものの、病気の深刻さを改めて感じさせる出来事でした。それでも彼は「考え込んでも仕方ない」と明るく振る舞い、好きな酒を楽しむ姿勢を崩さなかった。治療薬「ドンペリドン」を「ドンペリ」と呼び、「毎晩飲んでるよ」と冗談を飛ばすユーモアも、彼らしい生き方でした。

みのもんたさんから学ぶこと

みのもんたさんの人生を見て思うのは、どんな逆境にあっても「楽しむ気持ち」を失わなかったその強さです。パーキンソン病という難病と向き合いながらも、リハビリに励み、毎日会社に通い、笑顔を見せ続けた。80歳を迎えた昨年には、TBSの井上貴博アナとの対談で「テレビは観たいとも思わない」と言いながらも、どこかで「しゃべる仕事は引退しない」と意欲を覗かせていました。

彼の言葉で特に印象に残っているのは、「毎日を楽しむしかないよ」という一言。進行性の病気と闘いながらも、新しい目線で世界を見つめ直す前向きさは、私たちに大きな勇気を与えてくれます。テレビで観るあの元気な姿はもう戻らないけれど、みのもんたさんが残した笑顔とエネルギーは、ずっと記憶に残るでしょう。

最後に

みのもんたさん、本当に長い間お疲れさまでした。パーキンソン病との闘いは辛かっただろうけど、最後まで自分らしく生き抜いた姿に、心から敬意を表します。どうか安らかに。あなたの声と笑顔は、日本のテレビ史に永遠に刻まれています。読者のみなさんも、みのもんたさんの思い出をぜひコメントで教えてくださいね。それでは、また次回のブログで。

 


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