地方自治

清水原信号場を駅に昇格してほしい i一関・西磐井郡

清水原信号場を駅に昇格してほしい

昭和29年3月11日の岩手日報より。 この頃、東北本線は電化しておらず、単線区間もかなりあった。 そうしたところ、一関以南が複線化することになり、西磐井郡花泉村にある清水原信号場も不要になるということで、廃止の話が持ち上がった。 隣接する金沢村は「現在の信号場の300m南にある踏切付近に移転するので…
昭和の大合併:「北上市」も認可 g北上・和賀郡

昭和の大合併:「北上市」も認可

昭和29年3月6日の岩手日報より。 町村合併促進法に基づくいわゆる「昭和の大合併」で全国では市町村の合併が進んでいた。 岩手県でも、この年の4月には稗貫郡花巻町を中心として「花巻市」が、胆沢郡水沢町を中心に「水沢市」が誕生する予定であった。 和賀郡黒沢尻町を中心として飯豊村・鬼柳村・更木村・二子村・…
盛岡市に市営バス計画!? a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡市に市営バス計画!?

昭和29年3月3日の岩手日報より。 盛岡市では市営バスの計画があったようで、すでに市営バスを運営していた青森市・八戸市・秋田市にも視察に行っていたようである。 市議会の市営バス協議会では、市営バスの実現は必要だということを確認はしたが、更なる視察調査が必要であることを確認し、次回の市政調査会に中間報…
外国航路の船員に所得税滞納の差押が来てビックリ(昭和28年11月29日) h水沢・江刺・胆沢郡

外国航路の船員に所得税滞納の差押が来てビックリ(昭和28年11月29日)

昭和28年11月29日の胆江日日新聞より。 外国航路の船員が、所得税を差し押さえられると言う珍事が発生した。 これは、日本郵船の船員で、胆沢郡佐倉河村出身の23歳の男性。 これは、本籍地の佐倉河村で、昭和26年度以降の所得税9000円余りが滞納になっていたと言うもので、オーストラリアのブリスベーンに…
どうなる江刺郡の合併問題(昭和28年10月7日) h水沢・江刺・胆沢郡

どうなる江刺郡の合併問題(昭和28年10月7日)

昭和28年10月7日の胆江日日新聞より。 江刺郡の合併問題について、10月3日江刺具町村合併促進協議会が行われた。 江刺郡の中心となる(後年、江刺市役所が置かれることにもなる)岩谷堂町の町長からは、富山県の石動・桜井近辺の総合開発で合併の基礎が作られていることにより、江刺郡も猿ヶ石川の総合開発と並行…
胆沢郡内の町村の人口は?(昭和28年9月22日) h水沢・江刺・胆沢郡

胆沢郡内の町村の人口は?(昭和28年9月22日)

昭和28年9月22日の胆江日日新聞より。 この時期、「町村合併促進法」により、市町村の合併が進められていた。 財政面からは人口8千人以上が望ましいとされていたが、この時期の胆沢郡の町村人口はどのくらいであったか? 人口 面積 水沢町 18,924 11.71 前沢町 9,332 26.99 金ヶ崎町…
水沢町が市制したら人口46,500人(昭和28年8月18日) h水沢・江刺・胆沢郡

水沢町が市制したら人口46,500人(昭和28年8月18日)

昭和28年8月18日の胆江日日新聞より。 胆沢郡水沢町とその周辺の村々の合併と市制問題につき、8月7日に各町村の代表者により第1回準備員会を開いた。 そして16日には合同会議を開いた。 水沢と合併するのは小山村を除く1町6村であるとみられていた。 該当する町村の人口は以下の通り。 水沢市 18,92…
宮古市は公用車にフォードを購入(昭和28年3月5日) d宮古・下閉伊郡

宮古市は公用車にフォードを購入(昭和28年3月5日)

昭和28年3月5日の読売新聞岩手版より。 宮古市では、これまでジープを改装した車を公用車として使っていた。 しかし、戦争用の車だっただけに、乗り心地が悪く、独立した平和国家のお役所やふさわしくないと考えたようで、90万円を叩いて、47年型フォードを1台を買い込んだ。 また、この時期の宮古市は、港湾開…
三陸大津波から20周年で真剣な避難訓練(昭和28年3月3日) d宮古・下閉伊郡

三陸大津波から20周年で真剣な避難訓練(昭和28年3月3日)

昭和28年3月3日の読売新聞岩手版より。 昭和8年3月3日の三陸大津波からこの日で20周年を迎えることとなった。 津波の曲波風化しているところが、この前の年の津波訓練が終わって間もない昭和27年3月4日には十勝沖地震があり津波に襲われた。 その痕跡も生々しい状態で、沿岸各地では真剣に津波訓練が行われ…
教育委員を選挙で選んでいた時期があった(昭和27年10月4日) l全県

教育委員を選挙で選んでいた時期があった(昭和27年10月4日)

昭和27年10月4日の岩手日報より。 「町も村も教育の総選挙」という見出しで写真記事が掲載されている。 何の選挙かというと市町村の教育委員の選挙である。 戦後の民主化で、教育委員も選挙で選ぶことになった。   しかしこの制度には弊害もあったようで、教育の現場に政治が持ち込まれるということで…
我が町わが村「世田米町」 k大船渡・陸前高田・気仙郡

我が町わが村「世田米町」

昭和27年9月13日の岩手日報より。 「わが町わが村戦後版」というシリーズ物の記事で、今回は気仙郡世田米町。 後年の住田町となる。 この年に市制した隣の大船渡市は、国土総合開発による工業都市に指定され、農地が潰されることが予想されていた。 おそらくは陸前高田も同じような道を歩むだろう。 そうすれば、…
市町村教育委員会のあり方(昭和27年9月3日) l全県

市町村教育委員会のあり方(昭和27年9月3日)

昭和27年9月3日の岩手日報より。 「昭和の大合併」の少し前、教育委員を選挙で選んでいたころ、各町村の教育委員会を維持運営するのもかなりの負担だったようだ。 それで、教育委員会は県にやってもらおう、という考えも一部にはあったようだが、それには根強い反対があった。     &nbs…
岩泉町の町制施行30周年広告(昭和27年5月6日) d宮古・下閉伊郡

岩泉町の町制施行30周年広告(昭和27年5月6日)

昭和27年5月6日の岩手新聞より。 岩泉町は、この年町制30周年を迎えたと言う。 上では、町内の各事業所が名刺広告を出している。 まだ国鉄岩泉線が開業していなかった頃なので、岩泉への足は国鉄バスであり、国鉄バス岩泉営業所が広告を出している。 また、県北バスの本社があった頃で、岩泉町内に路線がないにも…
「婦人の職場を明るくしましょう」と叫んでいる県庁のお膝元にブラック企業(昭和26年6月16日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

「婦人の職場を明るくしましょう」と叫んでいる県庁のお膝元にブラック企業(昭和26年6月16日)

昭和26年6月16日の「夕刊いわて」より。 この時期、県では「婦人の生活を明るくしましょう」と女性の働く職場の労働環境の向上を各職場に呼びかけていた。 そんな最中に、極めつけのブラック企業が県庁の中にあったのである。 それは県職員生活協同組合。 組合長以下7人の職員がいて、うち5人は女性。 その5人…
自由党から共産党まで県議が呉越同舟で釣り(昭和26年4月1日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

自由党から共産党まで県議が呉越同舟で釣り(昭和26年4月1日)

昭和26年4月1日の「夕刊いわて」より。 この年の4月1日は日曜日。 日ごろは舌戦をたたかわせている各党の県議も呉越同舟で船に乗って釣りとしゃれこんでいる。 民主党(自民党になる前)の最高委員長や自由党の幹事長、社会党議員や共産党議員まで仲良く釣りを楽しんでいるようだった。 これは高松の池かどこか?…
盛岡・桜山更生市場の土地問題 a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡・桜山更生市場の土地問題

昭和26年3月8日の「夕刊いわて」より。 桜山神社周辺の「東大通り」のあたりは、戦後の引揚者による更生市場となっていた。 盛岡市では、これを新たにコンクリート建てのデパートにする案を持っていた。 それで、地主に用地買収交渉をしていたが、25年11月の時点で地主側はそれに代わる土地を要求、盛岡市側もそ…
国鉄加賀山総裁が盛鉄局長室で会見「山田線復旧はどうなる?」(昭和25年10月9日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

国鉄加賀山総裁が盛鉄局長室で会見「山田線復旧はどうなる?」(昭和25年10月9日)

国鉄の加賀山之雄総裁は昭和25年10月9日10:58、盛岡駅到着の列車で釜石線開通行事のために盛岡に来る。 昭和25年10月10日岩手日報より 9日11時からは、盛岡鉄道管理局長室で記者会見に応じた。 山田線復旧計画に変わりはない。治山治水工事の実態を理解してから。 26年度予算には計上するには至っ…