日独伊軍事協定が成立し、岩手県下でも新たな感激(昭和17年1月20日)

昭和17年1月20日の岩手日報より。

見出しは「日独伊軍事協定成立の快報 県下に新たな感激」と題し、「待望の日独伊軍事協定がベルリンに於いて調印された」とのことで、「我が方参謀部長ならびに軍令部長の名を以て代理者がこれを行った巡潜たる軍事協定で・・・」とのことであった。

これは、1月18日に調印された、日独伊の三国それぞれの戦争指導要綱の共通する部分に関する日独伊新軍事協定であると思われる。
これに対し、連合国側でも1月1日に連合国共同宣言を発し、ここに第二次世界大戦の陣営が固まったことになる。

これに対し、記事では「雪の岩手百十万県民は新たなる感激に浸っている(中略)おそらくはこの調印で米英国民は色を失っていること必至であろう」と希望的観測をしている。

別にこの記事は県民に取材しているとかではない。

取材するまでもなく、これに反することを言えば「非国民」の烙印が押されるだけだったのだろう。

 


showa
  • showa

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です