代用食、代用醤油のレシピ(昭和20年7月10日)
1945年7月10日
2021年12月27日
昭和20年7月10日の岩手日報より。
前年の11月に東京から疎開してきた書道家は毛筆をあっさり捨てて、宮古翼壮松根油工場で働いているという。
その奥さんは、日々の食事のことを常に考えていた。
- この際、嗜好本位を捨てて栄養本位で考えないといけない。
- 道端の草には食べられない草より食べられる草の方が多い。
- お米には昆布やワカメを混入すれば大丈夫。
- 調味料不足は塩でどうにかする。
- 魚の骨や頭は充分に砕いて粉末として使う。
- 味噌が酸っぱくなったら中和剤に使う。
- 東京では柿の葉の天ぷらなんてやっていた。ビタミンCが沢山あっていい。
また、代用醤油は以下のレシピで作っていたという。
- 大豆1合ほどを炒る。
- それを昆布一掴み、塩半つまみと一緒に一升の水に入れてひと煮立ちさせる。
- そして弱火にして1時間ほど煮る。
- 煮詰まったら水を足して煮汁が7合ほどになったら火を止める。
- そのまま半月置いてから、3合の醬油を混ぜる。
- 余った大豆と昆布はお惣菜に使う。