東北の一級酒審査の合格率は岩手が筆頭(昭和25年9月27日)
1950年9月27日
2022年1月19日
昭和25年9月28日の岩手日報より。
昭和25年度の一級種審査会は、9月27日10時から仙台国税局で国立醸造試験所長を招き行われた。
審査項目は官能検査(実際に味わう)、化学審査で、東北6県の116店のうち、95点が一級種として合格した。
県別の合格率は以下の通り。
- 青森 84.6%
- 岩手 92.3%
- 秋田 80.5%
- 宮城 58.8%
- 山形 91.3%
- 福島 85.7%
ところで、「一級酒」「二級酒」とはどのようなものであったか。
以下のページに詳しい。
級別制度は昭和18年に導入され、昭和24年に特級・一級・二級の3階級制になったのだという。
目的としては、粗悪な酒を排して品質を維持するため、そしてより多く税を徴収するためであったといわれる。
ただし、年月を経過するとそれは「画一的な味」となってしまう弊害を生み、昭和も終わりになると一級種と違って個性的な味の「二級酒ブーム」が起きるようになっていた。
制度疲労を起こしていた級別制度は、平成4年(1992年)に廃止になる。