水沢・みその東映で「アラブの嵐」公開!(昭和37年1月4日)

昭和37年1月4日の胆江日日新聞に掲載された「みその東映」の広告には、当時の映画界の熱気と国際的なスケール感が凝縮されています。掲載されているのは日活が製作した総天然色の大作「アラブの嵐」で、お正月興行の目玉として水沢の街を彩っていました。

この作品は当時の日本映画としては極めて珍しいエジプト・ロケを敢行しており、エジプト政府の全面協力のもとで現地のトップスターを招いた画期的な共同製作映画でもあります。
広告の紙面を飾っているのは、日・エジプト両国の豪華なキャスト陣です。向かって右側には当時の日本を象徴するスターである石原裕次郎、中央には清楚な魅力で人気を博した芦川いづみが配されています。そして左側に大きく写っているのが、当時のエジプト映画界で「歌姫」として絶大な人気を誇った伝説的な女優シャディアです。彼女は「ナイルの岸辺で」という現地タイトルで公開された本作においても、物語の鍵を握る重要な役どころを熱演しました。

石原裕次郎とシャディアという、当時の日本とエジプトを代表する二大スターがスクリーンの中で出会うという試みは、海外旅行がまだ夢のような時代において、観客に鮮烈な異国情緒を与えたに違いありません。岩手の地方紙の一角に残されたこの小さな広告は、日本の銀幕スターが世界へと視線を向け、中東の至宝と共演を果たしていた輝かしい時代の記録と言えるでしょう。

この古い切り抜きから、当時の水沢の映画館がどれほど活気に溢れ、世界への窓口となっていたかを知ることができます。他に気になる当時の映画情報などがございましたら、いつでもお知らせください。


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