北上機関支区の職員が廃物で防煙マスクを考案(昭和38年4月5日)

昭和38年4月5日の岩手日報より。

この前の年の12月、横黒線は和賀仙人から陸中川尻の間の14.5キロが、ダム建設で水没するため、線路が山手に切り替えられた。このことで勾配が急になりトンネルも6つが新設されることになったのである。

これまで、この区間を走る機関車の機関士は、旧軍隊が作った防毒マスクを着用していたが、暑苦しい上に重いので運転作業の邪魔であった。

この状況を憂慮した北上機関支区の検査係は、廃物のビニール袋でマスクを試作することにしたのである。

これは、ビニールの袋男すっぽりかぶり、頭の分と接するところに金属製の2つの皿があり、その間に空気穴があるなどの仕掛けがあった。

風よけや防寒になり、なおかつ洗濯は簡単であり機関士は大喜びであると言うことだった。

 


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