横黒線に強力除雪機関車「DD14」が出動!(昭和41年2月2日)

昭和41年2月2~3日の岩手日報より。

県内有数の積雪地帯を走る横黒線では、この冬は記録的な豪雪に悩まされていた。

昭和40年12月~41年1月の間で、102本の列車が運休。
応援として盛鉄局管内の青森機関区や、秋鉄局に属する横手機関区からラッセル車を応援させていたほか、雪崩危険個所のヘリコプターによる査察も計画されていた。
和賀仙人~大荒沢、陸中大石~陸中川尻、岩沢~和賀仙人、大荒沢駅構内には雪崩警戒員を常駐させていた。

2月1日現在の積雪量は以下の通り。

  • 陸中川尻3.3m(前年1.7m)
  • 和賀仙人2.7m(前年1.55m)
  • 黒沢2.3m(前年1.6m)

前年でも「20年ぶりの豪雪」といわれたにもかかわらずである。

度重なる列車の運休に、貨物の滞貨も増加していた。

しかし、もはや従来のラッセル車や小型ロータリー車(機械扱いのモーターカー)での除雪は限界に達していた。

そこで、新潟地区で実績の上がっていた「DD14」というディーゼル機関車を導入することにした。

2月2日に初めて運用され、毎分30㎥の雪を掻きわける威力を見せつけた。

 

 

 


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