県内の交通事故死者数が過去最悪に(S48.12.31)
1973年12月31日
2025年3月9日
昭和48年、県内の交通事故による死者数が219人と過去最悪を記録し、10年前の倍以上に達した。全国では事故件数や死者数が減少傾向にある中、県内では増加が続き、全国でも4番目の増加幅となった。この状況を受け、県警は「100日作戦」や「交通死亡事故半減非常体制」を展開し、交通規制の強化や安全啓発運動を推進。住民による交通安全運動も活発化した。
しかし、交通事故は依然として多発し、大型化が進行。複数の死者を出す事故が相次ぎ、特に飲酒運転による悲惨な事故が社会問題となった。県警は無謀運転の取り締まりを強化し、交通三悪(無免許・飲酒・速度違反)による検挙者数は増加。住民の安全意識が高まる一方で、無謀運転者の存在が問題視された。
昭和49年には「総合交通規制」や「県民のいのちを守る交通作戦」を実施し、事故件数・死者数は減少傾向を示し始めた。しかし、交通ルール無視の運転者は依然として多く、公務員や教員による飲酒運転も発覚。交通モラルの向上が依然として課題となっている。