岩手放送テレビの週刊番組ダイジェスト(S34.9.1岩手日報)

【1959年】岩手にテレビが来た日。IBC岩手放送開局時の「番組表」を読み解く

投稿日:2026年3月14日(振り返りアーカイブ)

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昭和34年(1959年)9月1日。この日は岩手県のメディア史において、最もエキサイティングな一日だったに違いありません。岩手初となる民放テレビ局、「岩手放送(現IBC岩手放送)」がついに本放送を開始した日です。

当時の岩手日報を開くと、そこには「週間番組ハイライト」という大きな特集が組まれ、これからお茶の間に届けられる新しい娯楽への期待が溢れんばかりに綴られています。


1. 「ラジオ東京テレビ」を軸にした豪華な混成編成

当時の番組表をじっくり眺めると、現代とは異なる面白い特徴が見えてきます。現在はTBS系列(JNN)としてお馴染みのIBCですが、開局当時はネットワークが流動的でした。

メインキー局 主な番組・特徴
ラジオ東京 (現TBS) 『名犬ラッシー』『豹(ジャガー)の眼』『しゃぼん玉王』など、看板番組の多くを供給。
日本テレビ・フジテレビ プロレス中継や人気ドラマなど、系列の枠を超えて「いいとこ取り」の編成が行われていました。

2. 誌面から溢れるスターたちの名前

番組ハイライトの記事には、今ではレジェンドとなっている名優たちの名前が並びます。

  • 名犬ラッシー: 「牧歌的な背景で愛と勇気の物語」と紹介。当時の子供たちのアイドルでした。
  • 金子信雄、南原伸二: サスペンスドラマ『完全犯罪を狙った男』に出演。重厚なドラマも初日からラインナップされています。
  • ダイマル・ラケツ、ミヤコ蝶々: 上方漫才のスターたちもテレビを通じて岩手の茶の間へ。
  • スーパーマン: ジョージ・リーブス主演の海外ドラマ。まさに空飛ぶヒーローの衝撃です。

3. 「岩手放送テレビの開局に当って」

紙面の隅には、当時の社長・工藤巌氏の言葉が載っています。「テレビは単なる娯楽ではなく、教育や文化の向上に寄与するもの」という決意表明からは、新しいメディアを郷土に根付かせようとする当時の人々の熱い使命感が伝わってきます。

まとめ:白黒画面に映った「未来」

まだカラー放送が始まる前、白黒のブラウン管の中に映し出されたこれらの番組は、当時の岩手の人々にとって「未来」そのものだったはずです。街頭テレビに群がり、力道山の空手チョップに沸いたあの時代の熱気が、この1枚の紙面から鮮やかに蘇ります。

皆さんのご家庭では、IBC開局のころ、どんな番組を家族で見ていましたか?

※記事内容は昭和34年9月1日付「岩手日報」の資料に基づいています。


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