三陸大津波2周年で県庁で避難演習(昭和10年3月3日)
1935年3月3日
2022年8月25日
昭和10年3月3日の岩手日報より。
昭和8年3月3日、三陸大津波は岩手県にも甚大な被害を及ぼした。
そこから2年が経過し、岩手県庁では避難演習をしたのである。
想定としては「上閉伊郡釜石港に津波の襲来があり、本県海岸一帯人畜家屋の被害甚大、盛岡市内赤十字病院裏手より発火し目下北風にあおられて延焼中」というものであった。
2年前に発生した夜の3時を期して県知事以下県の幹部もゲートルを巻いて出勤した。
県庁の奉安殿の御真影は盛岡中学校に移されるなどの訓練が行われた。
訓練は4時40分ごろ終了して、総務部長は「非常召集演習は相当良好なる成績を収めた」と講評した。