厚生省「戦時でもあるし性病予防対策に診療所を!」→盛岡市では…(昭和13年4月20日)

昭和13年4月20日の岩手日報より。

厚生省は、岩手県を通じて「戦時疾病に備え花柳病予防の診療所を設置するように」と、盛岡市に要請してきたのだという。

これに対し、盛岡市では内丸の診療所を拡張設備することで対応することにしたようである。
そこで、診療所の裏手の県経済部長官舎を明け渡してほしいと県に交渉することにしたという。

ただ、この県経済部長官舎は大蔵省の管轄になっているのだという。
それで手続きが遅れているということであったが、盛岡市側では積極的に乗り出しているという。

 

何だか、こういう文面だけ見ると、「国は自治体に何やかやと仕事を押し付けてくるが、自分の懐を痛める覚悟はあるんでしょうな?」と国に対してたばかっているような節も見受けられる。

 

ところで、なぜ戦時に花柳病(性病)対策が必要なのかについては、以下の本が詳しいようである。

 


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