山のボンペイ街のチャコ(353)猫が生のイカ食べちゃいけません
1950年10月1日
2021年11月3日
昭和25年10月1日岩手日報より。
当時掲載されていた漫画「山のボンペイ街のチャコ」では、チャコの飼い猫「ニイ」が台所の生のイカを食べてしまう。
このあたりは獣医師による以下のページに書いてある。
いわく、
生のイカを猫に与えるのは絶対にダメです。鮮度が落ちた生のイカには、チアミナーゼという成分が含まれています。このチアミナーゼはビタミンB1を分解する働きがあるのですが、これが猫にとっては大問題。猫はなんと人の7倍ものビタミンB1が必要だとされているので、チアミナーゼによってビタミンB1が壊されてしまうと、「ビタミンB1欠乏症」を発症しやすくなり、猫の健康に大きな悪影響が出てしまいます。
そうすると、この台所のイカは鮮度が落ちていた、ということになる。
冷蔵技術が発達していなかった当時、このイカが函館で水揚げされたものか、宮古か釜石で水揚げされたものかは分からないが、内陸の盛岡まで運ばれたイカはそうそう鮮度の良いものではなかっただろう。