昭和29年3月1日の岩手日日より。

この記事から2年半前以上にはなるが、昭和27年1月16日に北海道小樽市で発生した映画館「富士館」の火災では7名が犠牲となり、一関の人々にもショックを与えたようである。

そこで、一関市消防本部では、一関映劇、オリオン座、新星劇場、文映の館主や映写技師や従業員なども30名を集め、打ち合わせを行った。

各地の映画館や劇場の火災発生の実情の説明や、上映中や非常事態発生の場合の防火・避難誘導等の体制整備に関して担当係員を決めるように要請した。

また、各館主はこれを協力し、3月中旬には関係者の座談会を開いて具体的計画を決めることになったが、とりあえずは場内禁煙の掲示に徹底を期するとともに、消火避難誘導の訓練を行うこととした。

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