釜石・国際劇場で「酒と女と槍」「千両小判」「突進太郎」を上映(S35.9.8岩手東海新聞)

上映期間:1960年9月9日〜13日

戦後の映画黄金時代、釜石の街に賑わいをもたらしていた国際劇場では、この9月、東映作品による豪華三本立てが上映されました。時代劇から現代青春コメディまで、娯楽要素満載のプログラムをご紹介します。

酒と女と槍

公開日:1960年6月5日
製作・配給:東映
監督:内田吐夢
出演:大友柳太朗、淡島千景、片岡千恵蔵、花園ひろみ ほか

戦国の荒野に血と愛を撒き散らす──巨匠・内田吐夢が描く壮大な歴史ロマン。
名門・東映のオールスターキャストが集結し、欲望と忠義、愛憎と闘争の渦を圧倒的スケールで描き出します。大友柳太朗の剣技に、淡島千景の情念が交差する、東映時代劇の真骨頂。

次郎吉囃子 千両小判

公開日:1960年7月20日
製作・配給:東映京都
監督:大西秀明
原作:陣出達朗『三びきの鼠』
出演:里見浩太朗、若山富三郎、伏見扇太郎、品川隆二、藤田佳子、原健策 ほか

三人の“ねずみ小僧”が悪徳商人に立ち向かう、義賊ものの傑作時代劇。
痛快なストーリーと個性豊かなキャラクターたちが絡み合い、江戸の町を舞台に繰り広げられる義と友情の活劇です。テーマは「世直し」、娯楽性は抜群。小判が舞い、太鼓が鳴る、これぞ庶民のヒーロー譚!

天下の快男児 突進太郎

公開日:1960年7月13日
製作・配給:東映東京
監督:小林恒夫
脚本:棚田吾郎
撮影:高梨昇
音楽:木下忠司
出演:高倉健、久保菜穂子、潮健児、岡野耕作 ほか

名作『万年太郎』の姉妹篇として生まれた、明朗青春篇!
武骨で一本気な主人公・突進太郎が、下着メーカー「ダイアナ下着会社」に入社し、恋と仕事と大暴れ。女社長との波乱万丈の関係、同僚たちとの衝突、そして下着ファッションショーをめぐる陰謀を経て、太郎が業界のヒーローへと成長するサクセス・コメディです。高倉健の若き魅力が炸裂!

釜石の街に、笑いと興奮、そして拍手喝采をもたらした5日間。
スクリーンの向こうには、昭和の熱気が確かにありました。


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