宮古港・釜石港は豊漁(S41.11.8岩手東海新聞)
1966年11月8日
2025年11月26日
昭和41年11月8日の岩手東海新聞には、「今年は本当に豊漁だ」という空気が紙面全体から伝わってきます。宮古と釜石、それぞれの魚市場の勢いを生き生きと報じていました。

宮古魚市場では、10月の水揚げ量が 12,227トン に達し、前年同月の 8,375トン を大きく上回りました。数量だけ見れば圧倒的に好調。しかし記事によれば、「打ち上げ」(売上高)は 4.7億円 → 4.6億円 と、わずかに前年を下回っています。理由は、
マグロ延縄・イワシ旋網・マグロ旋網・スルメ一本釣りの売り上げが落ち込んだため とのこと。
つまり“獲れているのに儲けにつながりにくい”という、漁業らしい複雑な事情がにじむ内容でした。
一方の釜石港では、年間の水揚げ額がすでに 20億円を突破。
当時としては非常に大きな数字で、こちらも好漁が続いていたことが分かります。
紙面には宮古・釜石の魚市場の写真が並び、あふれるような魚の山が写っています。昭和40年代前半、三陸沿岸が豊漁に沸いた時代の一コマとして、非常に象徴的な記事です。