集中豪雨で県南に被害(S63.8.28) g北上・和賀郡

集中豪雨で県南に被害(S63.8.28)

昭和63年8月28日から4日間にわたり県南地方を襲った集中豪雨により、総被害額は約350億円に達し、昭和56年の台風15号に次ぐ大災害となった。主な被害は、土木施設182億円、農地・農業用施設78億円、林業関係66億円、農作物11億円、鉄道関係6億円、住家1.5億円などで、特に胆沢郡金ケ崎町が最も大…
都南村で合併検討委員会(S63.6.23) a盛岡・岩手郡・紫波郡

都南村で合併検討委員会(S63.6.23)

盛岡市や都南村など、岩手県内の市町村合併に向けた議論が活発化しているが、住民の意識が十分に成熟していないため、実現にはまだ多くの課題が残っている。過去にも市町村合併の動きがあったものの、実現には至らなかった。今回の合併機運は、国の行政改革推進によるもので、盛岡市と都南村の合併が中心的な議題となってい…
紫波町の女性殺人死体遺棄事件(S63.3.23) a盛岡・岩手郡・紫波郡

紫波町の女性殺人死体遺棄事件(S63.3.23)

昭和63年3月23日、紫波郡紫波町西長岡の水田で、農作業中の男性が白骨化した女性の遺体を発見した。遺体は全裸であおむけに埋められており、こたつ掛けが上半身を覆っていた。死後1か月以上経過し、30~40代の女性と判明。手足のネイルから飲食業関係者とみられた。 捜査の結果、遺体は盛岡市のスナック経営者で…
釜石製鉄所の合理化計画(S63.2.5) e釜石・遠野・上閉伊郡

釜石製鉄所の合理化計画(S63.2.5)

新日鉄釜石製鉄所は、鉄鋼業界の合理化に伴い、鉄以外の分野への新事業展開を進めています。特に、キノコ栽培、ヘアセット商品、タンパク質食品「タンパッキー」など、多岐にわたる新事業に取り組んでおり、余剰人員の活用も目的としています。また、製鉄所内に飼料備蓄基地の建設も計画されており、輸入飼料の供給を見込ん…
4年連続の豊作も一等米比率は低下(S62.11.30) l全県

4年連続の豊作も一等米比率は低下(S62.11.30)

昭和62年(1987年)の岩手県における稲作は、作況指数107、10アール当たり542キログラムの収量を記録し、4年連続の豊作となった。特に初期の気候条件が良好で健苗が育成され、多数の有効茎を確保したことが主因である。一方、品質面では地域差があり、一等米比率は前年を下回る75%にとどまった。 この豊…
円高で県内企業倒産続出(S62.4.30) l全県

円高で県内企業倒産続出(S62.4.30)

昭和60年のG5会議でのドル高是正への協調介入を契機に円高が進行し、日本国内で輸出関連企業を中心に倒産や合理化が相次ぎ、雇用不安が深刻化しました。岩手県でも以下の事例が報告されています。 ・新日鉄釜石:第1高炉の休止を含む大規模合理化を実施し、余剰人員約1,100人が発生。 ・岩手アイワ:オーディオ…
JRが発足し盛鉄局がJR東日本盛岡支社に(S62.4.1) l全県

JRが発足し盛鉄局がJR東日本盛岡支社に(S62.4.1)

昭和62年(1987年)3月31日、日本国有鉄道は115年の歴史に幕を下ろし、JR旅客6社と貨物会社などに分割・民営化された。これにより盛岡鉄道管理局も廃止され、JR東日本の東北地域本社(仙台)傘下の盛岡支店として再出発した。管理部門は従来通り盛岡駅前に置かれたが、一部機能は仙台に統合され、職員数も…
久慈に国家石油備蓄基地建設開始(S62.2.14) c久慈・九戸郡

久慈に国家石油備蓄基地建設開始(S62.2.14)

昭和62年2月14日、岩手県久慈市夏井町半崎地区で日本初の地下貯蔵方式による「久慈国家石油地下備蓄基地」の建設が始まりました。総事業費650億円、昭和66年度完成を目指し、国内の原油消費量3日分に相当する175万キロリットルを貯蔵します。備蓄基地は強固な岩盤内に地下水圧を利用した「横穴水封式タンク方…
【参考】豊島区郷土資料館で「トキワ荘のヒーロー」展(S61.12.16中日ニュース) m県外・参考

【参考】豊島区郷土資料館で「トキワ荘のヒーロー」展(S61.12.16中日ニュース)

昭和57年に取り壊された豊島区椎名町の「トキワ荘」は、漫画家の間では伝説的な存在であった。 そのトキワ荘を偲ぶ展示が豊島区郷土資料館で開催された。 ちなみに、トキワ荘に居住経験のある漫画家に岩手県関係者はいないようだ。 https://youtu.be/6dLFRxB3xX4  …
東北自動車道八戸線の一戸〜八戸間が開通(S61.11.27) b二戸・二戸郡

東北自動車道八戸線の一戸〜八戸間が開通(S61.11.27)

東北自動車道八戸線の一戸〜八戸間(41.3km)が昭和61年11月27日に開通し、所要時間が約1時間短縮され30分となった。これにより、県北地方も高速交通時代を迎え、農産物の供給や観光開発などの地域振興が期待されている。 この区間は、昭和55年に着工し、総事業費約1,100億円をかけて整備された。全…
東北農政局岩手統計情報事務所が米の作況指数を107と発表(S61.10.28) l全県

東北農政局岩手統計情報事務所が米の作況指数を107と発表(S61.10.28)

本県の6年産稲作は、3年連続の豊作となりました。残暑が好影響し、水稲の収穫量は約43万8千6百石に達しましたが、減反策が戻ったため、前年より収穫量はやや減少しました。7月までの冷害型の天候や8月初めの大雨による冠水被害がありましたが、その後は好天に恵まれ、沿岸部や北部を除く地域では生育が回復しました…