暴風で警察電話が全部不通になるなど甚大な被害(昭和2年1月8日)

天気の様子

当時の盛岡測候所の記録を見ると、昭和2年1月7日は降水量12.0mm、1月8日は6.1mmとなったようである。

また、天気図を見ると、昭和2年1月7日は、低気圧が対馬海峡から日本海を北上していることが分かる。

当時は気象レーダーも気象衛星もない。
各地の観測の風向や気圧から、低気圧や前線の存在を推測するしかなかったのだ。

1月8日は日本海北部から北海道に低気圧が通過しているという状況で、岩手県付近もかなり暖気を引っ張り込んでいたのではないかという状況となっている。

報道された被害

盛岡市内では岩手公園下の武徳殿の松の木が倒れたり、大沢川原小路では民家の板塀が倒れたりと、盛岡市内もかなりの被害があったようである。

また、稗貫郡八幡村では、34~5メートルの烈風で樹木が倒壊し、電線が切断されるという被害が発生したようである。

しかし、それ以上の被害報告を入手することはできなかった。

なぜなら、県内の警察電話がほとんど切断されたからである。

復旧には10日間ぐらいかかるのではないかとされた。

 

 

 

 


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