盛岡から公務で出張上京中に野球見てたら自動車が当たっちゃった
1951年3月14日
2021年10月21日
昭和26年3月14日の読売新聞(本紙)より。
盛岡市内の公務員が、公務出張で上京したついでに後楽園の松竹-大映戦を見に行ったのだという。
そうしたところ動物病院設置資金募集のためのくじをやっていたのだという。
400円程度の入場料で1500ドルの英国車・ヒルマンミンクスが当選するというので満場の観客は大興奮。
当選番号が発表されたが、何とそれは自分の番号。
しかし自分は公務出張中の身。
そんな時に野球見物とは一体何をやってるんだということになってしまう。
しかし1500ドルの車には替えられない。
意を決して名乗り出た。
結局、記事中には住所と名前は載ったが、「公務員」というだけでどこに勤めているのかまでは書かれていなかった。
流石にそれを書くと「車と役人人生を天秤にかける」羽目になり、また、東京の読売新聞だからこそ取材を受けたというのもあるのだろう。
ちなみに、この時点ではヒルマンミンクスはいすゞでのノックダウン生産が始まる前で、正真正銘の英国車であった。
ちなみに昭和30年代に入ってのいすゞで生産が開始されたヒルマンミンクスはこちら。
また、3月13日なのでまだシーズンは開幕しておらず(だからセントラルの松竹とパシフィックの大映)、スタメンアーカイブにもオーダーの記載はない。