盛岡駅構内で「動く鉄道博物館」
1952年10月8日
2021年11月17日
昭和27年10月8日の岩手日報より。
国鉄開業80周年を記念して、盛鉄局が主催して盛岡駅構内の「片倉線」で7日から「動く鉄道博物館」が開催されているという。
「片倉線」というのは片倉製糸の引き込み線、ということだろうか。
確かに盛岡市内には片倉製糸の工場があったようである。
ただしネット上だけではそれがどこにあったかは分からない。
ともあれ、この当時の盛鉄局で最新鋭であったC57と、最も小さい3.4トンの機関車が並べられることとなった。
この「最も小さい機関車」というのは、写真で見る限り朝顔形連結器となっている。
既に釜石まで全通し役割を終えていた岩手軽便鉄道か、あるいは釜石鉱山の社線から持ってきたものであろうか。
ともあれ、会場は明治時代を描いたジオラマなどが展示され、小中学生を中心に4000人の人でにぎわったという。