岩手殖産銀行宮古支店でギャング事件(昭和29年4月12日)

昭和29年4月12日は低気圧が本州を北上し、全国的に大雨となっていた。

そんな日の夕方4時過ぎ、岩手殖産銀行宮古支店では、公金取扱指定金融機関となっている宮古市の金庫から現金を持ってくる作業を行う25歳の職員がまだ帰ってこない。

まさか現金を持ち逃げするような男でもないはずだ。

そう思って雨の中、周囲を探してみると裏口通用門でその25歳の行員が頭を割られて昏倒している。

持っているボストンバックは鋭利な刃物で引き裂かれて中身を抜かれていた。

銀行ギャング事件であった。

行員は直ちに宮古地方病院に運ばれ、事件は宮古市警察署に通報された。

犯人の目星としては「この時間に宮古市から公金を持ってくることを知っている者」。

この見立てて捜査は開始された。

 

 

 

 


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