この時期の不良少女の実例(昭和29年4月16日)

昭和29年4月16日の岩手日報より。

春になると誘惑が増えるので注意を呼びかけている。

特に女子は家庭裁判所に装置された後でも自分を曲げない頑固な例が多いという。

岩手県内の不良少女の例は以下の通りであるという。

  • 盛岡のA子(19)。中学校の頃からスクエヤー・ダンスで4~5人の男と関係を持っていたという。中学校を卒業して店員となり、店に来る不良青年B(22)と知り合ってから店を休むようになり、昭和27年に父の持っている家で同棲。昭和28年に少年院送りになって退院すると、Bは青森で他の女と暮らしていた。それを盛岡まで連れ戻して同棲していたがまた少年院へ。
  • 釜石のC子。中学校時代から男と関係して学校にもろくに行かない。16歳で両親が結婚させたが、婚家を飛び出して釜石の料理屋で働く。そのうち釜石や一関の料理屋で「そのうち働くから」と前渡金を詐取するお目見え詐欺で御用に。
  • 盛岡のD子(19)。中学生のころに不良仲間に入り桃色遊戯を始める。昭和27年に5歳上の男と同棲を始めたが、どちらも定職が無くヒロポン中毒になり昭和28年に少年院収容。

盛岡家庭裁判所の裁判官は「親が子供から批判されるような暮らしを続けていたら虞犯少年はなくならないだろう」と結んでいる。

 

 

 

 


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