沿岸で珍しい大雪(昭和31年1月14日)

昭和31年1月14日の岩手日報より。

基本的に、岩手県の沿岸部の太平洋岸にはそれほど雪は降らないものである。

それは、普段雪を降らせている原因は「冬型の気圧配置」によりシベリアからの寒気が日本海の水蒸気を日本海側に運び、日本海側で大雪を降らせることはあっても、その水蒸気が奥羽山地や北上山地まで越えるということはほとんど無いためである。

ただし、日本の南から低気圧が北上してくれば話は違う。

上空に寒気があれば、大雪を降らせることになる。

そんな珍しい低気圧が、1月12日に来たらしい。

釜石(写真上)や久慈(写真下)で大雪が報告されることとなった。

釜石では海岸で30cm、山の手では50cmも降ったのだとか。

子供たちは雪だるまを作ったり大はしゃぎであったという。

久慈でも約8cmの積雪となり、子供たちはスキーなどで大はしゃぎだった。

 

ちなみに、「100年天気図データベース」によれば、天気図は以下の通り。

南からの低気圧というよりは、前線が北日本に横たわっていたようである。

 

 


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