岩手山麓にジャージー種が導入されて3年目

昭和31年元旦の河北新報より。

農林省は、昭和28年に岩手山麓を「集約酪農地域」に指定して、ジャージー種の乳牛を導入することとした。

その第1陣がニュージーランドから到着したのは12月のことで、最初は35頭、昭和29年3月までに259頭、昭和29年度には271頭が導入され、川口・巻堀・渋民・大更・田頭・滝沢の6ヶ村に貸し付けられることとなった。

貸し付け条件としては、農家が牛1頭につき32,000円払い、牝の子ができたら1頭返納すれば母牛は無償譲与となるという。

乳量も豊富で、ホルスタイン種より割がいいと好評であった。
これで、主穀農業による不安定な状態から「乳主穀従」という新しい農業で期待されることになった。

 


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