「ノンベエの地獄」盛岡の歓楽街の時間外営業を厳しく取り締まり(昭和31年1月22日)

昭和31年1月22日の河北新報岩手版より。

この当時、風俗営業法では料飲店の営業時間は深夜11時までと決まっていたようだった。

警察も年末年始や花見のシーズンぐらいはとお目こぼししていたところが、この時期になると不景気風が吹き始めたせいか、時間を守らないのが常態化していた。

これではうるさくて近隣の住民は夜も寝られない。

中には。取り締まらない警察に「警察も飲ませてもらってるからではないか」などと噂される始末であった。

そこで、盛岡警察署では署長が着任以来厳しく取り締まりをするようになった。

盛岡駅前、東大通、肴町、生姜町、八幡町で時間外営業をしている店に素知らぬ顔をしては入り、現場写真を撮影して経営者、女給、客を一斉に検挙するというやり方だった。

この有無を言わせぬやり方に市内の料飲店は震え上がり、この記事の時点ではすっかり深夜は水を打ったように静かになっていたという。

 

 

 

 


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