福岡町上斗米に警察署長も注目の防犯組織

昭和33年4月20日の読売新聞岩手版では、二戸郡福岡町上斗米に伝わる防犯組織について紹介している。

それは「上斗米青年淬砺会」というのだそうで、なんと藩政時代から伝わるのだという。

  • 男子は中学卒業とともに入会
  • 40歳で定年
  • その定年前でも、戸主となれば上部組織の「報徳会」入りし、「捕縄」を持つことが許される。

この「淬砺会」は以下のようなことをしているのだという。

  • 火災予防
  • 犯罪防止・自警
  • 福祉活動
  • トバク行為は村八分

その結果、

  • 犯罪者を1人も出していない。
  • ここ30年火災は1件もない。
  • 他部落の不良も来ない。
  • 押し売りもない。

このような会があることを、当時の二戸警察署長は「つい最近聞いた」のだそうで、淬砺会としても「防犯活動に積極的に協力していく」ということであった。

ただ。。。
つまりこれって「相互監視」ということではないだろうか。
村八分を抑止力にしているなど、このような人権無視に近いようなことをもてはやすセンスは、今では考えられないような気がする。

また、「淬砺」とは何か?
それはWeblio中国語辞典にあった。

いわく、

((文語文[昔の書き言葉])) (焼き入れをし鋭く研ぐ→)(人間を)鍛える.

こんな漢籍、今なら思いつくだろうか。

 

 

 

 

 


showa
  • showa

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です