花巻電鉄に新車導入

昭和33年4月26日の岩手日報では、「温泉郷結ぶ近代車」として、花巻電鉄に新車が導入されたことを報じている。

岩手日報(昭和33年4月26日)より

新たにお目見えしたのは、日本車両で製造されたのだという。

現在、花巻市材木町公園に保存されている「馬面電車」と違って、さほど幅の狭さは目立たない。

この電車は馬面電車の走っていた花巻~鉛温泉の軌道線とは別の、花巻~花巻温泉間の「鉄道線」を走る車両となる。

Wikipedia「花巻電鉄」の車両に関する記述によれば、この車両は以下のように解説されている。

デハ57
1958年日本車輌製造東京支店製の張上屋根、ノーシル・ノーヘッダー、窓も900mm幅と大きく軽快な形態の電車。集電装置はZパンタ。なお、中央運転台ながら正面2枚窓で運転士にとっては邪魔になる中央に窓枠があったり、乗降口がステップ付で扉が引戸ながら、戸袋が床上部分しかなく扉開時に扉下部が戸袋下にはみ出るなど、あちこちに変わった構造が見受けられる。全長12260mm、全幅2130mm、自重16t、定員80人(座席36人)、主電動機出力22.8kW/600V。

ああ、これ運転台は中央にあったのね。
それは運転しづらかったであろう。

結局、この鉄道線の方もこの記事の14年後の昭和47年に廃止になっている。

 

 


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