昭和初期は疾病に関するプライバシーなど無かった
1933年3月2日
2021年10月21日
今でこそ、病気に関する情報はプライバシーとして守られているが、昔は全然そんな概念などなかった。
有効な治療法が存在しなかった時代は、せめて「どこの家で発生したか」知ることで、感染を防ぐという需要はあったのかも知れない。
2020年からのコロナ禍においても、「感染者のプライバシーの為に住所は公表しない」という自治体の方針に対し不満が殺到したケースも多々あり、この問題は過去のものではなく、きわめて現代的な問題であることを考えさせられる。
このようなことをなぜ書くかといえば、このブログエントリーの記事の日に、県南のある家でジフテリアが発生し、住所氏名まで新聞に書かれているからである。
2021年現在、厚生労働省のページによればジフテリアは予防接種の発達などで、1999年以降国内で発生していないという。