岩手県警察本部が発足(昭和29年7月1日)

昭和29年7月1日の岩手日報より。

戦後、アメリカに占領されてからというもの、警察制度は内務省警保局の下の各都道府県警察部が解体され、アメリカばりに「自治体警察」「国家地方警察」に分かれることになった。

例えば盛岡でいえば、盛岡市は「盛岡市警察署」、その周辺の滝沢村や見前村や乙部村や大田村などは「国家地方警察盛岡地区警察署」が管轄するといった具合。

このことは、警察要員がバラバラになるので全国的に非常に不具合をもたらした。
この制度があったせいで取り逃がした犯人がどれだけいたことか。

それで、昭和28年ごろから自治体警察を返上して国家地方警察に一本化する自治体が相次いだ。

このようなことから、警察制度を都道府県単位とし、令和現在でも存在する警察制度が発足することになったのである。

 

写真の「岩手県警察本部」に揮毫しているのは当時の国分謙吉知事。

 


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