「修学旅行怖い」と中止する学校続出

紫雲丸の沈没事故、北上の飯豊橋のバス事故と全国的に修学旅行生が死ぬ事故が続発し、「怖いので修学旅行を中止する」という学校が続出する。

盛鉄局では年間70万人の修学旅行生を輸送していたのだという。

盛鉄局管内で修学旅行を中止したのは以下の通り。

  • 青森市立長島小各校(5年生290名)
  • 青森市立橋本小学校(124名)

青森県内でも、東北本線筋は盛鉄局の管内だったのだ。

また、盛岡市内でも下小路中学校や厨川中学校で学校側と父兄がバス会社を呼んで、バス会社の運行について説明を求めるという。

 

また、この頃の観光バスの状況はというと、県内から大阪、京都、果ては北海道までも大型ロマンスカーを運転し、新聞の原文ママの表現で言えば「国鉄顔負けの客寄せを行ってきた」のだという。

しかしこれに対する法的な制限は全くなく、すし詰めで運び、運転手1人当たりの運転距離も各社で思い通りに決めていたのだという。

盛岡陸運事務所は仙台陸運局と打ち合わせ、これに制限を設けることにした。

また、岩手中央バスなどは大阪・京都への定期観光団の募集を見合わせることにしたという。

というか、碌に舗装もされていなかった「酷道」を盛岡から大阪まで行くというのはどのくらいの忍耐力が必要だったのだろうか。
想像するだに恐ろしい。

 

 

 

 

 


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