悪書追放のために紙芝居をする大野村の女性(昭和31年1月10日)

昭和31年11月10日のデーリー東北より。

大野村では、悪書追放のために子供たちに紙芝居をしている女性がいるという。

この17歳の女性は、村の農業共済組合に勤めていると言う。

文芸や映画好きなこの女性、もともとは久慈高校大野分校に通っていたのだが、前年の8月に父親が急死してから、一家を助けるために高校を辞めて共済組合に勤め始めたのだと言う。そして、その傍らで醤油の行商もしていたのだと言う。

その傍で、「悪い本やくだらない遊びをさせないで、美しい物語で村の子供たちを導く」と考えたのだと言う。

それで、友達3名と相談してまた中学校時代の恩師にも相談し、大野村の昔話の紹介を紙芝居にしたのだと言う。

これが、子供たちには大ヒットだったようで、第2冊、第3冊と作っていったのだと言う。

 


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