東北・北海道中小企業工芸振興展
1952年9月8日
2021年11月17日
1952年9月8日の岩手日報より。
北海道・東北・新潟の産業工芸品を一堂に集めて東北・北海道中小企業工芸振興展が、10日~16日まで県立美術工芸学校と県商工館で開かれるという。
戦後に岩手県内で開催された展示会としては最大のものになるということで、5000点の出品数でにぎわうこととなった。
この時点で問題とされていたのは、中小企業の作品は価格と品質のバランスが取れていないということや、新しい時代感覚に遅れがちということだったようである。
各道県からの展示品は主に以下の通り。
- 北海道 アイヌ細工
- 青森 津軽塗、アケビ細工
- 岩手 木工品、南部鉄瓶
- 秋田 銀細工
- 山形 ガラス器具、織物、バドミントンラケット
- 宮城 コケシ、玉虫塗
- 福島 会津漆器
- 新潟 三条刀物、ビニール製品
ちなみに、会場である岩手県立工芸学校は昭和33年に廃止になり、県立盛岡短期大学(現在の岩手県立大学盛岡短期大学部)に改組になったという。
別の記事で、岩手県立工芸高校が盛岡工業高校に吸収される形で廃校になったというが、これとは関係あるのだろうか?