釜石の長寿部落(昭和35年1月1日)

昭和35年1月1日の岩手東海新聞より。

この年、日本一の高齢者であったのは釜石市尾崎白浜に住む中村重兵衛氏であった。

この尾崎白浜と言う集落、釜石湾の南側にあり、釜石港から1日数回、巡航船が出ていると言う人口700人の集落であった。そのうち、75歳以上のお年寄りは23人もいると言う。

110世帯のほとんどは漁業が本業で、所々に麦やじゃがいもの段々畑がある状態であったと言う。

集落の上には、仙台から八戸の2級国道が通っており、日に4〜5回バスが停車する。

この長寿の秘訣は何であっただろうか。

尾崎白浜に住む77歳の男性は「昆布飯を食っているから長生きしてるんじゃ」と言った。

「それに米なんて買えなかったから、稗を入れてで食ったんじゃ。麦はよっぽど生活が楽な家じゃないと食えなかった」と言う。

 

 


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